
社労士 鈴木 貴雄
東京都社会保険労務士会
この記事の執筆者:社労士 鈴木 貴雄
区役所と民間、官民双方の豊富な現場経験を強みに、複雑な法改正、助成金活用、労務トラブルまでスピーディーに解決します。机上の空論ではない、実績豊富な社労士として貴社の状況に即した実践的なサポートで事業の成長を力強く後押しするパートナーです。
あなたのその“ためらい”、よく分かります
はじめまして。カインド社労士事務所、代表の鈴木貴雄です。
この記事を読んでくださっているあなたは、もしかしたら人事や労務のことで悩みを抱え、「専門家に相談した方がいいかもしれない…」と感じているのかもしれません。
そして、同時にこうも思っていませんか?
「でも、こんな初歩的なことを聞いて、呆れられたらどうしよう」
「専門用語ばかりで、結局よく分からなかったらお金がもったいないな」
「そもそも、社労士さんって何だか怖そう…」
もし少しでも心当たりがあるなら、ご安心ください。その“ためらい”や“質問しづらさ”を感じてしまうのは、決してあなたのせいではありません。
私はこれまで、中野区役所という「官」の立場と、法務事務所という「民」の立場の両方で、数多くの経営者や人事担当者の方々とお会いしてきました。その中で痛感したのは、制度の複雑さ以上に、専門家側の「不親切さ」が、お客様の不安を何倍にも大きくしてしまっているという、悲しい現実でした。
今回の初コラムでは、なぜ私たちは専門家を前にすると質問しづらくなってしまうのか、その正体と、私たちの事務所名に込めた想いについてお話しさせてください。
なぜ、専門家への「質問しづらさ」は生まれるのか?
あなたが感じている「質問しづらさ」には、実は明確な理由があります。これは主に、専門家側に起因する3つの壁が存在するからです。
- 「知識の壁」:専門用語で話してしまう無自覚
私たち専門家は、日常的に法律や専門用語に触れています。すると、それが当たり前になってしまい、お客様にとっては外国語のように聞こえる言葉を無意識に使ってしまうことがあります。これは決して悪気があるわけではないのですが、結果としてお客様を置き去りにしてしまいます。 - 「立場の壁」:“先生”と呼ばれて生まれる驕り
士業は「先生」と呼ばれることが多く、中にはその立場にあぐらをかいてしまい、「教えてやる」という高圧的な態度をとる人がいるのも事実です。そうなると、お客様は心理的に萎縮してしまい、「こんなことを聞いたら叱られるかもしれない」と感じてしまいます。 - 「共感の壁」:手続きをこなすだけの“作業”
特に忙しい専門家ほど、お客様一人ひとりの背景や感情に寄り添う余裕がなくなりがちです。「この手続きをすれば法律的にはOK」と、正論だけを伝えて終わりにしてしまう。しかし、お客様が本当に求めているのは、法律論の前に「この不安な気持ちを分かってほしい」という共感なのかもしれません。
これらの壁が、あなたの「聞きたい」という気持ちの前に立ちはだかっていたのです。
私たちが「カインド(Kind)」と名乗る、たった一つの理由
私は、こうした専門家側の姿勢が引き起こす不幸なすれ違いを、現場で何度も目の当たりにしてきました。不安な顔で役所の窓口に来られた方。法律事務所で、弁護士の説明にただ頷くしかなかった経営者の方。
その度に、私は強く思いました。
「お客様に『こんなこと聞いていいのかな』なんて、一瞬でもためらわせてはいけない」と。
専門家が本当に果たすべき役割は、知識をひけらかすことではありません。お客様が抱える不安や疑問を一つひとつ丁寧に受け止め、同じ目線に立ち、安心という名の光で照らすことのはずです。
その想いを、私たちの揺るぎない第一原則とするために、事務所名を「カインド(Kind)」と名付けました。
私たちは、あなたからのどんな些細なご質問も、心から歓迎します。
「こんなことを聞くのは自分だけだろうか」と思うようなことこそ、ぜひ私たちに話してください。私たちは、あなたの言葉を遮ることなく、最後までじっくりとお聴きします。そして、どの専門家よりも分かりやすい言葉で、あなたが心から納得できるまでご説明することをお約束します。
あなたの事業に「安心」という土台を
人事労務の課題は、会社の土台を揺るがしかねない重要な問題です。しかし、その解決のために専門家を探す段階で、あなたが余計なストレスを感じる必要はまったくありません。
私たちの事務所が、あなたにとって「いちばん最初に、気軽に声をかけられる相談相手」になれたら、これほど嬉しいことはありません。
まずは、あなたが今抱えているモヤモヤを、私たちに聞かせていただけませんか?
安心して事業に専念できる環境づくりを、私たちが誠心誠意サポートいたします。